F1 世界選手権 決勝 中国GP
F1世界選手権 第3戦 中国GP決勝が15日(日)に上海インターナショナル・サーキットで行われ波乱の展開のなかレットブルのダニエル・リカルドが優勝しました。
日曜日の上海の天候が一転し、気温18℃、路面温度39℃と予選時よりも路面温度が20℃高いコンディション。前日に好調だったチームと苦戦を強いられたチームにどのような影響が現れるか。また、今シーズン初のフェラーリの1、2が見れるか注目していました。フェラーリとメルセデスがソフトタイヤでのスタートレットブルはウルトラソフトで、シグナルが青に変わり各車スタート。すると、フェラーリのベッテルがチームメイトのライコネンに幅寄せしライコネンの走行ラインが狭まり、ブレーキを早めに踏むはめになり、メルセデスの同じフィンランド出身ボッタスが2位に浮上。一瞬、ベッテルがレットブル時代のトルコGPでのウェバーに対してのオーバーテイク時の幅寄せ。去年のシンガポールを思い出した。なぜ過度に幅寄せしたのか?ベッテルの走行ラインからはまくる事が出来るしスタートは悪くはなかった。本当に理解出来ない行動。4度のワールドチャンピオンを獲得したドライバーがやる行動ではない。
オープニングラップ後、ベッテルが首位をキープ。ボッタスが2番手、フェルスタッペンが3番手と奇数グリッドのドライバーが順位アップした形になり、ライコネンは4番手、ハミルトンは5番手にポジションを下げた。
11週目から中団グループがピットインしタイヤ交換が始まり、全車2ピット作戦なのかと思ったが17週目にレットブル2台が同時ピット作業を完璧にこなしどちらともミディアムタイヤに交換。もしかしたら、このままチェッカーまで走りきるかもと思ったごメルセデスもハミルトン。20周目にボッタスが翌週ベッテルがピットへ、しかし、ボッタスがアンダーカットを成功させトップに浮上。ここからフェラーリの理解不明な作戦が始まる。キミ・ライコネンはステイアウト。タイヤ交換組よりも遅いペースで周回を続ける。ハミルトンが入った翌周に入るだろうと思っていたが、27周目ボッタスがオーバーテイクしベッテルとボッタスの差が縮まる。これがフェラーリの作戦だと思い、本当に理解できなかった。状況によるが、予選1,2取ったチームの作戦でないし、何よりもタイトル(ドライバー、コンストラクター)目指すチームの作戦ではない。シーズン序盤だがライバルに対し差をつけるために多くのポイントを獲るべきなのに.....
チームとしてどうなのかと思った。メルセデス、レットブルはチーム力があるがフェラーリにはそれが乏しい。特にベッテルは昔から.....
レース中盤、トロロッソ・ホンダ同士で接触。接触によりコース上にパーツが飛び散りセーフティカーが入る。レッドブル勢が再びダブルピットストップ。2台ともミディアムからソフトに交換する。コントロールラインをボッタス、ベッテルはすでに通過。ハミルトンはステイ。ライコネンは新品のミディアムを交換したばかりなのでステイ。これが、レットブルに大きく流れが傾く。
35周目にレースは再開。
ハミルトンとバトルをしていたフェルスタッペンがコースオフ。攻めすぎ。今度は、チームメイトのリカルドがハミルトンをロングストレート後のブレーキングでインをつき3番手に浮上。リカルドのブレーイングはF1ドライバーNo.1。彼はタイヤをロックせず綺麗にオーバーテイクする。42周目、フェルスタッペンがハミルトンを抜いて4番手に。また、リカルドがベッテルを抜いて2番手。
チームメイトのフェルスタッペンもオーバーテイクを仕掛けるもミスしてしまいベッテルと接触。後続のハミルトンはランオフエリアに行き、2台をかわす。一方、ライコネンは上手くコーナーを曲がりベッテル、フェルスタッペン、ハミルトンをかわす。そんな中、リカルドがギリギリ接触をさけオーバーテイクでボッタスを攻略しリカルドがトップに立つ。そのまま後続を引き離しトップチェッカー。見事な大逆転勝利を果たした。また、残り5周2位争いしていたボッタスとライコネンは最後までライコネンはボッタスをかわす事が出来なかった。残念だったが、ライコネンはスタートから戦略と不満が残る結果だが表彰台獲得。フェルスタッペンは接触の影響でチェッカー後のタイム+10秒ペナルティ。ベッテルは接触の影響(リアタイヤの摩耗により2台に抜かれ7位になった。
レットブルが今シーズン初勝利!まさかの4連覇中最強メルセデス未だ未勝利。
まさかのフェラーリ... 3チームが揃って表彰台。
中国GPは面白いレースでした。面白いレースにしてくれたレットブル&リカルドおめでとー!!
2018年 第3戦 F1中国グランプリ 決勝 結果
順位 | No | ドライバー | チーム |
---|---|---|---|
1 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス |
3 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン |
8 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ |
9 | 55 | カルロス・サインツ | ルノー |
10 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア |
12 | 31 | エステバン・オコン | フォース・インディア |
13 | 2 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン |
14 | 18 | ランス・ストロール | ウィリアムズ |
15 | 35 | セルゲイ・シロトキン | ウィリアムズ |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース |
18 | 10 | ピエール・ガスリー | トロロッソ・ホンダ |
19 | 16 | シャルル・ルクレール | ザウバー |
28 | ブレンドン・ハートレー | トロロッソ・ホンダ |
写真はF1速報、F1-Gate.comより
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